みやざき木づかい県民会議

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吉田産業 株式会社の割り箸作りを見学してきました。

田産業 株式会社さんは、建築用の構造材や下地材・足場板等を主に製材する国内でも有数の規模をもつ製材工場ですが、製材の際に出る端材を使用して、「木を最後まで木として、使ってもらいたい」という思いから割り箸作りに取り組んでいます。

全景(吉田産業) 割り箸フロー これまでは製材過程で出る端材を細かく砕いて、自社工場の木質バイオマス発電の燃料等に使用していたとのことですが、それを割り箸に加工することによって、新たな付加価値を見出しました。 端材 割箸の原板を取るのに用いるのは長さ2の端材です。60㎝~1.2mの長さが取れる部分は、パレットや腰壁の材料として使われ、その他の部分を割り箸の原板として使います。その原板は殺菌も兼ねて、含水率7%まで人工乾燥されます。 さらには、割り箸の原板も取れない部分は、木質バイオマス発電の燃料として、端材の部位を選別して無駄なく使い切るそうです。 P1080207 割り箸の原板 工程 これが割り箸の製造機です。 P1080221 の箇所に原板をセットして、機械を動かします。 切れ目 の箇所では原板の厚さを削って割り箸の厚みに調整します。 P1080219 割り箸側面削り

の箇所では原板の側面を削って、実際の割り箸に沿った角度をつける工程です。(図の赤い斜線の部分を削ります。) P1080213  割り箸切れ目

の箇所では原板に切れ目を入れる作業を行います。(図の赤い線の部分に切れを目を入れます。) P1080228 この製造機はカム式で高速運転が可能で、1分間に約50膳の割り箸を造ることができ、写真の様に2膳の割り箸が向き合う状態がカムの1工程になります。 ※カム(cam)とは運動の方向をかえる機械要素のことで、回転する軸に取り付けられ、軸の回転角度に対応した曲面で形成されています。一般的には、中心から円周までの距離が一定でない(卵型等)板を回転する軸に取り付け、その板に接する物(板や棒)に周期的な運動を与えます。 代表的な例として、内燃機関の吸排気バルブの開閉を行っているカムが挙げられます。

Nockenwelle_ani 円板(卵型)カム

原板から割り箸の状態に削り出す過程での歩留り(生産量比率)は約半分で、削り屑も木質ペレットや薪ストーブなどに使われるブリケットという木質系固形燃料に加工されて、こちらも無駄なく活用されます。 P1080251 木質ペレット P1080253 ブリケット

製造した割り箸は、先開き・削り残し・欠け等の欠陥が無いかを人の手で一膳ずつ検品しているとのことでした。 また、吉田産業さんは製造・配達・回収・回収物燃料転用を一貫して、日南市・綾町の全小・中学校の給食で約50万膳の割り箸をモリタニングしたそうです。 吉田産業パンフレット1 吉田産業パンフレット2   吉田産業 株式会社 〒889-3215 所在地:宮崎県日南市南郷町榎原甲2091番地 TEL:0987-74-1311

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